2022年12月23日

鉄道趣味歴50周年に訪れた盛秋の小海線

↓送電線鉄塔から見下ろした小海線と八ヶ岳(左が最高峰の赤岳で右が横岳)。こちらからだと北斜面にあたるので降雪した雪も多く見える
鉄道趣味歴50周年に訪れた盛秋の小海線

今年もあと一週間あまり、押し迫ってきました。

2022年というと「鉄道150周年」を迎えましたが、「100周年」と比べると今ひとつ盛り上がりがicon15

と、いう印象が拭えなく、加えてJR各社で輸送密度を発表し、追い打ちをかけたのは豪雨による地方線の寸断も、五能線、米坂線、磐越西線、大井川鐵道…など数多く、

鉄道全盛期で高度成長期の真っただ中だった50年前に比して鉄道の衰退ぶりを懸念するところ。

2023年、鉄道にとってどんな年になるのやら…。
さて、そんな鉄道150周年だった今年、私にとってもアニバーサリーの年で鉄道趣味歴50周年を迎えました。

つまり鉄道100周年の年に鉄道に興味を抱き写真を撮り始めています。

↓小学6年当時の小海線はシャッターを切れない事態に陥ったため翌年1973年8月の復活運転の写真を再度掲載。C5694が客車2両と緩急車を連結して走りました
鉄道趣味歴50周年に訪れた盛秋の小海線

1972年の7月下旬、小学6年生の私が林間学校で訪れた八ヶ岳高原で小海線で最後の活躍をするC56と巡り会い、

8月には法事で両親の里である佐賀県多久市を訪れ唐津線を走るキューロクこと9600接し、

10月には八高線で復活運転したD51498&1002を、さらには西武山口線にお目見えしたコッペルを撮っています。

以降、中学、高校、大学、社会人と年を重ねその時々の情勢によって撮る対象の変遷はすれど、

なんとかモチベーションを保って今日に至っています。

50年の鉄道趣味においてエポックメイキングだった路線といえば、小海線に間違いなく、

前述のように初めて鉄道にカメラを向け、「山と鉄道」というライフワークを示してくれた路線です。

11月にはそんな半生を振り返るべく訪れて来ました。

毎度のことながら天気図と睨めっこして出かけた結果、蒼穹を背景に連なる八ヶ岳と小海線キハを各所で押さえることが叶いました。

佐久海ノ口の俯瞰では黄金色に輝くカラマツ林と新雪の八ヶ岳をバックに念願のカットを撮ったのを皮切りに、

鉄道趣味歴50周年に訪れた盛秋の小海線

HIGH RAIL 1375を野辺山の高原で、

鉄道趣味歴50周年に訪れた盛秋の小海線

キハE200を千曲川の支流・湯川のススキ越しに撮!!

鉄道写真の奥深さを20歳代半ばで諭してくれた小海線、

車両は変われども還暦過ぎの私に教授してくれているようです。

2023年はさらに国鉄型の淘汰、さらには赤字路線の廃止が囁かれていますが、

自分のスタンスを固めつつ新たな鉄道風景を撮っていければ、と思っています。


*小海線・佐久広瀬〜佐久海ノ口、野辺山駅付近、野辺山〜信濃川上、佐久海ノ口〜海尻
NikonD810+80〜200mm、24〜120mm(C-PLフィルター使用)
2022.11.6、1973.8.19撮影


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この記事へのコメント
一枚目、キハと比較して山の大きさを改めて感じさせていただけます
谷と扇状地の関係も解りやすいですね、複合扇状地とは何か も理解しやすいです(^O^)/

C56の写真、線路敷近くまで人が居て時代を感じます
Posted by DT33DT33 at 2022年12月24日 04:53
鉄塔俯瞰は行き方を伺ってDD16を撮影してから早や3年半、スケールの大きさはまだ健在ですね!
「高原のポニー号」だったでしょうか、懐かしいです


最近の小海線、沿線の木々が育ってしまって眺望がきかなくなったことが残念です。
Posted by 〇倉です at 2022年12月24日 17:43
DT33さんへ
50年撮り続けてきた小海線、まだまだいろいろな発見があります。
キハ110系化されて遠ざかった時期もありましたが、雄大な山岳景観が凌駕して四季を通じて通いたくなります。

〇倉さんへ
海ノ口の鉄塔俯瞰、以前に比べてかなり樹木が繁茂してきてトンネルの飛び出ししか八ヶ岳バックに撮れなくなったのが残念ですね。
此処のほか川上の農道オーバークロスもだいぶ繁ってきて撮りづらくなりました。
1973年、高原のポニーの復活運転を聞いてひとり旅で訪れた京都の従兄弟宅から夜行の<ちくま>と<アルプス>を乗り継いで小海線入りしました。復路も撮ろうと思ったもののあまりにも凄い人ごみに圧倒されて小淵沢駅で接続した臨急客レの<たてしな>のデッキにしがみついて風の心地よさとともに恐怖感で帰宅した思い出が鮮明に蘇ります。
Posted by 32Count32Count at 2022年12月27日 23:06
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