2016年08月10日

八ヶ岳と客車列車

八ヶ岳と客車列車

前日、「旧型客車八ヶ岳号」として中込〜小淵沢を往復したDD16+旧型客車。

7/31は長野へと返却回送が行われるのですが、これが本当にいい時間帯に小海線、中央本線、中央辰野線、篠ノ井線を走破!
小海線内は早朝に、中央東線〜辰野線は午前中に、篠ノ井線は正午から午後の時間帯となり、

それぞれでどんな絵柄にしようかと、かなり前からイメージ先行するほど。

しかし…、

この日、当初はあまり天気が芳しくない予報が出されており、ややテンションが下がっていたところ、

盛夏には珍しいくらいに大気のヌケがいい快晴に恵まれ、気分は一気に昂揚しました。

そして、向かったのが野辺山〜信濃川上間。

上り列車に対し完璧なバックショットになるものの、小海線を語るには欠くことができない八ヶ岳を列車の背後に置くことができるのが、私的にそそられるのでした。

高原野菜の畑には早朝から作業をされている農家の方々が多数いらっしゃり、朝採りのみずみずしいレタスやキャベツが食卓に並んだことを想像しつつ、

近くにいた人に撮影の了解を求めてポジションを決めました。

南に位置する権現岳から北八ッにカテゴライズされる天狗岳あたりまでが視覚に入りますが、

毎度ながらのフレーミング、最高峰で天狗尾根を抱く赤岳(2899m)を左端に、横岳、硫黄岳と連なる山並みを切り取る構図に。

赤岳は高校時代、最初の冬山体験をし、最初の単独登山の経験がある思い出の多い3000m級。

下界から見上げると岳のことを、岳から下界を見ていると鉄道に思いが馳せられるのが不思議です。

そんな気持ちが交錯する中、踏切の警報器が鳴動を始め、彼方から朝日を浴びての真打ち登場!

イメージではもう少し列車の側面に陽が回るハズでしたが、八ヶ岳をバックにした時、それは些細なこと。

とにかく思い入れある山並みをバックに、好きな鉄道車両を、これ以上ない条件のもと、撮れただけで満足でした。


*小海線・野辺山〜信濃川上(川上村)
NikonD810+VR24〜120mm
2016.7.31撮影


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この記事へのコメント
教科書や鉄道本で、小海線ではその昔高原野菜出荷の為に駅でも無い場所にカモレを停めて積み込んだ とありますが、そんな景色をこの写真から連想してしまいました
客車がツムに見えました
Posted by DT33DT33 at 2016年08月10日 21:31
DT33さんへ
スハフ32の狭窓のせいでしょうか?
ツムとは懐かしい!
小海線の昔の写真集を見ると、夏の野菜出荷風景のカットが掲載されていますが、
考えてみると、33‰の上り勾配途中によくぞ、貨物列車を停めたものだと、感心します。
引き出しの際、雨なんか降ると、空転したでしょうね。
Posted by 32Count32Count at 2016年08月11日 20:24
撮ってお記さんが
「思い入れのある八ヶ岳の山並み」の
定点撮影による時間旅行。

さわやか~♪な早朝の静かな空気。
朝日を浴びて帰るDD16+旧型客車。
朝の陽光の変化

圃場の新鮮な緑、高原野菜が収穫しつくされ、やがて霜が降り雪に覆われ、そして耕され…
いち年めぐる四季彩の変化

山は変わらず存在しながら表情を変え。
そこに時代を明確にする列車が走る。

旧型客車八ヶ岳号は時代を旅した特別編。熱量が高いのも頷けます。
Posted by てんてむ at 2016年08月12日 22:26
てんてむさんへ
本当に気持ちのいい朝を迎えることができました♪
小淵沢から川上村へと向かう道すがら、この時期には珍しく富士山や浅間山が見えたりしていました。
高原と山の夏、とても短くって、お盆を過ぎれば秋風が立ち、来月早々には紅葉が始まって、11月中旬にもなると初雪が降るでしょうか。
麓を走る車両は変われど、太古からそこにある山は変わらぬ姿で聳えて、
でも、今回だけは少し前の時代に遡って時間旅行をした気分でした。
Posted by 32Count32Count at 2016年08月13日 10:08
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