2016年07月14日

ラジオ界の大御所、旅立つ

永六輔さんが7月7日、お亡くなりになりました。

享年83歳…。
50代半ばの私が永六輔さんの存在を知るのは意外と早く、1972(昭和47)年頃、小学6年生当時!?

母が和文タイプの内職を自宅で行っており、気を紛らわすために聴いていたラジオ。

それが赤坂のTBSラジオ・オンリーで、確か当時はアニメ「サザエさん」のマスオさんを演じていた近石真介さんの、午前中のワイド番組に内包されていた「永六輔の誰かとどこかで」でした。

当時、鉄道百周年で「Discover Japan」と蒸気機関車の終焉が重なり、一気に鉄道熱へと加速していた最中、

風邪で学校を休んだり夏休みといった長期休暇中、なんとなく流れていたラジオから永六輔さんの旅話しを聴くことにとても楽しみにしていました。

私にとって「知らない街を歩いて見つけた風景」

そんなことに小学6年生だった私は興味津々でした。

以来、「誰かとどこかで」はかなりの頻度で聴いており、

長野に移り住んでからは地元SBC(信越放送)で聴いた後、上京するとネット局であるTBSとは1時間ぐらいの時間差があったので、同じ放送を聴くことができたり、

なんだか不思議な感覚に陥りました。

聞き手である遠藤泰子さんとの息もぴったりで、番組が終了する2013年まで長きにわたってのパートナーを務めていました。

大人になってからは世相のこと、とくに「長いものに巻かれる」ことへの危惧、

はたまた「知らない角を曲がれば旅が始まる」といった格言は、その後、カメラマン&ライターとして仕事をする際、心に留めていたことでした。

「土曜ワイドラジオTokyo 永六輔その新世界」その後、週一になり最後の冠番組となった「六輔七転八倒」など、

戦争を体験し、戦後の高度成長期にメディアの中枢におられた永六輔さんならではの言葉だったと思います。

改めてご冥福をお祈り申し上げます。

土居まさるさん、野沢那智さん、林美雄さん、塚越孝さん、愛川欽也さん、野坂昭如さん、小沢昭一さん…、

子供の頃から思春期を経て社会人に至るまでラジオから流れていた声が聴かれなくなる現実、

順番とは言え、時の流れの無情を感じずにいられません。

TBSラジオクラウド「いち・にの三太郎~赤坂月曜宵の口」では、8/11まで永六輔さんを偲んでの番組を配信しています。

宜しかったら…。


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Posted by 32Count at 22:00│Comments(3)ラジオ
この記事へのコメント
床屋さんでラジオを聴きながら調髪してもらう時間は、永六輔さんの「7円の旅」を聞いている事が何故か多かったです

最近のラジオパーソナリティーは聞いていて話の奥行きが浅い方が増えましたね

永六輔さんが旅立った日に、ピーナッツの方も旅立たれて、昭和がさらに遠くになった気になりました
ザ・ピーナッツから正式に後継指名を受けたのが愛しのキャンディーズなので、一入です
Posted by DT33DT33 at 2016年07月15日 01:18
32Countさま

また、日本のマスコミを育てた巨匠が逝ってしまわれましたね。

どんどん加速度的に昭和が遠ざかります。
Posted by 狂電関人 at 2016年07月15日 07:58
DT33さんへ
「七円の唄」「七円の旅」、
投稿してはみたかったものの、行動には起こさず…。

昭和に活躍したラジオパーソナリティーがだんだんと聴けなくなり、
ラジオフリークとしては寂しい限りです。
同じ日には伊藤ユミさんも旅立たれ、
なんだか今年は印象的な方々の鬼籍入りが多いですね。

狂電関人さんへ
永六輔さんの旅話と忌憚のない世相への物言いがもう聴けなくなるかと思うと、残念です。
ラジオを通じて学ばせてもらったこと、多かったです。
鉄道車両もそうですが、戦後から高度成長期に活躍していた人たちの逝去、本当にだんだんと昭和が遠くなっていきますね。
Posted by 32Count32Count at 2016年07月17日 20:53
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