2008年11月21日

愛しのセミセンターキャブ、DD16最後の活躍

愛しのセミセンターキャブ、DD16最後の活躍


「信越120周年号」で活躍しているデゴイチですが、マニアックな視点から見るともうひとつ注目の機関車があります。

長野方に連結されている2両の赤いディーゼル機関車。

DD16-11+DD16-301。

ヒトによってはD51よりもレアだとも言います。

愛しのセミセンターキャブ、DD16最後の活躍この機関車、元々は国鉄当時の無煙化計画が行われていた昭和40年代後半〜50年代にかけて、簡易線と言われる規格の低いローカル線のSL置き換えで製造されました。

県内にはこの簡易線、意外と多く小海線、飯山線、大糸線があり、それぞれの路線の機関区に配置され、それまでのC56に替って貨物列車を牽引していました。

軸重制限が12tと厳しいため、全長は12m足らず、全体の整備重量も48tと国鉄の機関車としては極めて小型の部類に入ります。

運転台が真ん中よりやや後位に寄せた「セミセンターキャブ」のシルエットが特徴的で、マニア心をくすぐります。

ところが、相次いでこれらのローカル線の貨物が廃止され、65両製造されうち、現存するのは長野に4両、富山に1両を残すのみになりました。

さらに最近では長野車両センターに所属していたお座敷列車「浪漫」も無くなり、たまに運転されるのは飯山線での工事用の臨時列車や冬期間のラッセル車程度。

客車列車を牽引するのはじつに久方ぶりicon12

今年度限りの引退が噂されているので、ブルーに白帯の「12系」客車6両としんがりのD51を従えて重連で運転するなんて、まさに夢のようかもしれませんね。

明日、22日から本運転が始まりますが、デゴイチとともにこの小さなロコも記録してみてはいかがでしょうか。

*信越本線・古間〜黒姫(上水内郡信濃町)
NikonD200+28〜75mm、18〜200mm
2008.11.16、20撮影




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