2013年11月08日

甲武信ヶ岳撮影山行 その2 稜線からの眺望

甲武信ヶ岳撮影山行 その2 稜線からの眺望

千曲川源流を離れるとつづら折りの小径となりますが、それも10分ほどで奥秩父の稜線へと到達。

樹間からは富士山を垣間見ることができましたが、いささか遅きに失した感があり、雲海は頂上付近まで湧き上がっていて、写真にはならず。

そこから15分足らずで樹林帯を抜け、見晴らしが効いてきて振り返ると…、
↑奥秩父連山の主脈が連なり、その向こうには八ヶ岳の姿が目に飛び込んできました。

写真左隅から奥秩父最高峰の北奥千丈岳、国師ヶ岳、朝日岳、主峰の金峰山、そして金峰山と重なるように南アルプスの仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、鋸岳、中央アルプス、

手前のたおやかな山はロッククライミングが盛んに行われる小川山、そしてその右側には八ヶ岳連峰が横たわっています。

峰のひとつひとつを山座同定するひと時はまさに登山の醍醐味。

そして、待望の甲武信ヶ岳山頂。

甲武信ヶ岳撮影山行 その2 稜線からの眺望

私にとって47座目の『日本百名山』となりました。

立派な標柱の根元には秩父市在住で写真家の清水武甲氏書とありました。

さすがに奥秩父山塊の交差点、山梨側から登ってきた人たちもたくさん寛いでいました。

甲武信ヶ岳の写真を押さえるため、少し下って木賊(とくさ)山へと登り返してベストビューポイントを探すと、

甲武信ヶ岳撮影山行 その2 稜線からの眺望

縞枯現象(!?)で樹木が立ち枯れたところがあり、

そこから甲武信ヶ岳と三宝山を望むことができたので、これを前景にしばしの撮影タイム。

写真左側の三角錐が甲武信ヶ岳でその右隣が埼玉県の最高峰・三宝山となります。

木賊山の山頂まで足を延ばしたものの、樹林で覆われて展望はまったく効かず、再び甲武信ヶ岳の山頂を踏んで、北へ延びる尾根道を歩き出しました。

三宝山の手前から踏み跡を辿ると見晴らしの効く三宝石で昼食。

お湯を沸かして恒例の山頂ラーメンで身体を温めます。

甲武信ヶ岳撮影山行 その2 稜線からの眺望

傍らには天然のカラマツが幹を大きく屈曲して這えており、その黄紅葉が陽射しを受けて輝いていましたが、その生命力の逞しさにはしばし見入っていました。

三宝山の山頂もまったく展望は効かないのですが、元埼玉県民としてはその最高峰を踏んだことは意義があったかと思います。

ここから十文字峠までの尾根道は細かくアップダウンの繰り返しで、意外と時間が掛かりましたが、

ここはまさに長野・埼玉の県境。

長野県は日本一の県境を接していますが、その中であまり実感のないのが埼玉県とのもの。

わずか甲武信ヶ岳から三国山までの短い距離で人里から離れているので無理もないのですが、

甲武信ヶ岳撮影山行 その2 稜線からの眺望

左に浅間山や佐久平を、右に両神山や武甲山、秩父盆地を見て歩いていると、その只中にいるのを実感させられます。

とくに↑の両神山、4年ほど前に登頂しているだけにその姿を武信の尾根道から見ることができて悦びもひとしお。

甲武信ヶ岳撮影山行 その2 稜線からの眺望

最後の頂・大山から南を振り返ると、武信白岩山から三宝山、木賊山と登ってきた山並みを一望。

登山地図上では短い距離に過ぎませんが、こうして見ると結構長くを歩いてきたものだと思いました。

しかし、

途中、写真を撮り過ぎて十文字峠到着時ですでに16時を回っており、登山地図上では毛木平までは1時間30分の記載。

峠の道標でもそこまでは4.3kmとあり、小休止することもなく先を急ぎます。

幸いなことに小径は比較的緩やかでしっかりと踏まれていて、途中、徒渉の一箇所で少しルートファンティングが必要だったのですが、

小走りでなんとか宵闇に包まれる前の17時、朝、出発した毛木平へと戻ることができました。

アルプスのような華やかさはないものの、思索と逍遙を楽しめた山旅だったと思います。


*甲武信ヶ岳〜大山にて(長野、山梨、埼玉県境)
NikonD700+VR24〜120mm(PLフィルター使用)
2013.11.1撮影


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Posted by 32Count at 09:00│Comments(0)山とスキー
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