2011年09月03日

'82北海道合宿から〜興浜北線斜内山道編

▼北海道や北東北に配属されたキハ20系の一派キハ22。二重窓、デッキ設置による客室の温度確保など、寒冷地対策が施されている。道内の車両は運転室窓下に製造番号を記載
82北海道合宿から〜興浜北線斜内山道編

天北線の一番列車・721Dは音威子府駅を早朝の4時16分に出発していました。

急行<利尻>の接続を受けての設定だと思うのですが、それにしても早い!

浜頓別までは夜行列車での寝不足を補うべく、ほとんど夢の中だったと思います。
目が覚めると、音威子府での雨は止みいっぱいの陽射し、

空はスコーンと抜けていました。

浜頓別からの興浜北線、ほどなく走ると待望のオホーツク海が車窓いっぱいに広がりました。

朝陽を反射してキラキラ輝く大海原に感動を覚えました。

北線の終着駅・北見枝幸まで往復した後、斜内駅にて途中下車。

いよいよ本日のメインイベント・興浜北線・斜内山道での撮影に移ります。

斜内山道はオホーツク海に突き出た小さな岬で、小槍のような岩峰の麓を鉄道も当時の国道も、地形に逆らわず岬をぐるりと半周していました。

その特徴ある線形を捉えるべく国道から一段高い鉄道の法面へと上がり、浜頓別で折返す北見枝幸行きDCを待ちます。

太陽は高度を上げ、海側は逆光から順光へと移り、蒼穹を受けて紺碧なまでのオホーツクの海が、水平線をせり上げるように横たわっています。

そんな舞台の整った斜内山道を車輪を軋ませながら単行のキハ22がファインダー越しに登場!

車体の朱と海の藍色とが絶妙なコントラストを見せてくれました。

ここで撮ったのはこの1カットのみとなりましたが、今でも興浜北線の「夏の一枚」となっています。


*興浜北線・斜内〜目梨泊(北海道浜頓別町)
PENTAX KX+80〜210mm(KR)
1982.9.4撮影


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この記事へのコメント
宮脇俊三著「時刻表2万キロ」でこの部分を通過する時の文章を思い出します。
荒れた日には怖かったのではないかと想像できます
Posted by DT33DT33 at 2011年09月05日 16:10
DT33さんへ
この写真からは斜内山道の急峻さは伝わらないのですが、ホント槍の穂先のような断崖の山腹を通過するように線路が敷設されていて、線路は急カーブを描いていてるので、かなり徐行をしていたと記憶しております。
冬は寒風吹きすさぶ厳しい場所でした。
Posted by 32Count32Count at 2011年09月05日 22:08
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