2010年05月02日

D51-498重装備、初見参 その1

D51-498重装備、初見参 その1

かねてから噂のあったD51-498の重装備仕様、さる4/29現実的になったのでさっそく記録をすべく碓氷峠を越え、横川界隈へと遠征をしてきました。

「集煙装置」と「後藤工場式デフレクター」。
この改造は今月29日から運転される中央本線・甲府〜小淵沢のためだそうで、トンネルの多いこの区間、煙がトンネルの天井に当たったのち渦巻いて運転室や客室に流れ込むのを防止するため、煙突に集煙装置と呼ばれる「覆い」を取り付けたのに加え、上昇気流で煙を高く上げるための「除煙版」も下部を切り取ったものに取り替えられていました。

この集煙装置を付けたD51は、長野では馴染み深い形状で、篠ノ井線や中央西線で活躍したものはほぼこの装置が取り付けられていました。

除煙板は後藤工場式をモデルにしたやや大型の切り取りデフで上部に大きな折り返しがあるのが特徴的。

SL全盛期、この2つの組み合わせで実在したのは、1115両製造されたD51の中でも兄弟機のD51-499のみという変形ぶりでした。

さて、撮影ですが、安中で10分程度停車するので、撮影は高崎〜安中で1回、安中〜横川でもう1回という具合で追っかけをプランニング。

ファーストカットは変形デフを強調すべく、群馬八幡〜安中間の緩いカーブのイン側で迎えました。

朝からの雨は小降り程度になり、露出値はなんとか確保。

ほど良い湿度のお陰か、なかなか良い煙に恵まれました。

なによりも煙突と除煙板の形状が異なるだけで、いつも見慣れているデゴイチとは全く違う印象を受けました。

重厚感が加わったとでもいうのでしょうか!?

SLを撮っていて久しぶりにドキドキ感が蘇りました


*信越本線・群馬八幡〜安中(群馬県高崎市)
NikonD200+VR18〜200mm
2010.4.29撮影





同じカテゴリー(鉄道風景・関東東海)の記事画像
冬陽がもたらしてくれた影絵
同じカテゴリー(鉄道風景・関東東海)の記事
 冬陽がもたらしてくれた影絵 (2020-02-23 21:15)
 東海道本線の山岳区間に挑む185系<踊り子> (2019-12-22 22:00)
 あじさい咲く宮ノ下駅から80‰に挑むサンナナ (2019-07-11 12:00)
 箱根登山鉄道サンナナをあじさいとともに (2019-06-29 22:15)
 熊野灘を見晴らす荷坂峠を登る (2018-12-19 12:00)
 光芒射す宮川橋梁を渡るキハ25 (2018-12-18 12:00)

この記事へのコメント
試運転ですか?
山梨を走るのは知っていましたが、わたしも行きたかった‥


明日「みなかみ」を撮りに行こうと思っています
穴場お立ち台がありましたらご教授願いますm(_ _)m
Posted by くりん at 2010年05月02日 19:59
くりんさんへ
SL碓氷号としての営業運転でした。
改造初日もあって、いつもより人出も多めでした。
上越線では渋川の停車時間を利用して、八木原〜渋川で撮ってから、2発目は天気が良ければ渋川〜敷島は大正橋先の榛名山バックのアウトカーブや敷島〜津久田の利根川橋梁を国道から俯瞰撮影したりしますが、連休中とあって、渋滞が予想されますから、一発勝負が無難かもしれませんね。返しは天気が良ければ、上牧前後で谷川岳バックに撮ったりします。
過去記事に上越線でのSL運転の内容でアップしていますので、参考いただければ幸いです。
Posted by 32Count32Count at 2010年05月03日 00:19
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。