'82北海道合宿から〜サロマ湖畔・オホーツク海をゆく湧網線編

32Count

2011年09月05日 21:45

▼サロマ湖岸ギリギリのところまで線路が敷設されていた湧網線。SL時代は貨物に9600(クンロク)という大正期の機関車が任にあたっていた


湧網線は訪れてみたかった路線でした。

車窓が風光明媚なことで知られ、名寄本線の中湧別から石北本線の網走との89.8kmの間に、

サロマ湖、オホーツク海、能取湖、網走湖と、3つの湖と1つの外洋に沿って走るのに加え、

道東ならではの大陸的な風景の広がりが見られるからです。
深名線での撮影を終えたのち、名寄公園で「キマロキ編成」とご対面、

名寄本線の急行<紋別>で深夜の遠軽へと出て、夜を明かすため28分接続で上下の急行<大雪>で上川往復をして、翌早朝に再び遠軽に戻っています。

遠軽着が4時13分で、同駅4時28分発の名寄本線始発で湧網線の起点・中湧別に到達しています。

26分接続で湧網線下り列車921Dに乗り、サロマ湖にほど近い芭露駅へ。

ここから湖畔の撮影ポイントへ徒歩で向い撮ったのが表題の写真です。

運良くこの当時としては少数派になっていたキハ22の国鉄標準色がやって来ました。

朝陽にツートンカラーの車体を輝かせて、サロマ湖畔の風景に収まってくれました。

▼名寄本線とともにオホーツク海岸に敷設された湧網線。いずれも廃線の憂き目に。湧網線の廃止は国鉄時代末期の'87年


この後、計呂地駅まで歩き、先ほど撮った国鉄標準色で中湧別折り返しの923Dで常呂へ。

この駅で途中下車をしたのですが、交換のためしばらく停車していたようで、駅からダッシュして常呂川橋梁で今しがた乗ってきたDCをオホーツク海バックに撮影。

大きな荷物を背負ってよく間に合ったものだと、自分ながらにも感心するのですが、やはり若さゆえにバイタリティーがあったのでしょうね(←今も本質はそんなに変っておらんって)。

というワケで期せずして、国鉄標準色を1つの湖と外洋をバックにゲット!

このあと、能取までの7.2kmの駅間を能取岬バックに撮ったりしながら、てくてくと歩き、夕方に能取駅到着。

ここでは宵闇迫る能取湖を背景に列車を撮っていました。

列車運転本数の少ない路線でしたが、撮影できた列車は7本ほど。

自分なりに結構工夫しながら撮影に臨んでいたことが撮影旅行ノートから読み取れ、二度感心!


*湧網線・芭露〜計呂地(北海道湧別町)、常呂〜能取(同常呂町/現北見市)
PENTAX KX 80〜210mm(KR)
1982.9.7撮影


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