鉄道144周年〜44年前のD51-498を添えて

32Count

2016年10月16日 12:00


一昨日の10月14日は鉄道の日。

我々アラフィフ世代としては鉄道記念日と言ったほうが通りがいいかもしれません。

1872年(明治5)のこの日、新橋〜横浜間で我が国初の鉄道が開業し、それを記念して制定、

1972年(昭和47)がちょうど百周年にあたり、この年は各地で記念のイベントが繰り広げられ、

梅小路蒸気機関車館(現京都鉄道博物館)はこれをきっかけにしてオープンしたと記憶しています。
首都圏でも蒸気機関車の記念列車が、東海道本線、そして地元に近い八高線でも運転され、後者には2度ほど級友たちと訪れています。

「八高線にSLが運転されているらしい」

そんな風の噂を聞き、確かめるため当時住んでいた小平から箱根ヶ崎まで、新青梅街道をチャリンコ漕いででかけ、

どうも、そうらしい、ということが分かると、翌週か翌々週、友達数人と写真撮りに出かけています。

鉄道百周年に加え、数年後に淘汰される運命の蒸気機関車人気がもの凄く、小学生向けの学習雑誌にもSLの特集記事が組まれるほどで、

八ヶ岳高原林間学校における小海線のC56、法事で両親の実家に里帰りして接した唐津線の9600型などを見て、撮ったりして、すっかり鉄道の魅力に取り憑かれた頃で、

それが近くで走るということに色めきたったのはごく自然な流れだったと思います。

八高線では10月の日曜日と体育の日の10日に客車6両を従えて、八王子から高崎への下る列車と高崎から八王子へと上る列車の2本が運転され、

高麗川駅で両列車が交換。

使用されたのは498号機と1002号機でした。

拝島駅や多摩川橋梁、金子坂で撮ってはいるのですが、当時の腕ではピンボケのオンパレード。

数少ないマトモな写真がアップの八王子機関区で撮った一枚です。

たぶん2回目に出かけた時。

1002号機を金子坂の下り込みで撮り、498号機は東飯能から西武池袋線をオーバークロスするあたりで撮って、続行のキハ17に乗り込んで八王子駅へと向かい、

なんとかクラに入る前、停まっている状態でようやく落ち着いて撮ることができました。

498号機はその後、1988年に車籍が復活して、上越線を始め、各地で活躍しているのは周知の通りですが、

現在の姿とは違い装飾などはいっさい施されておらず、やや薄汚れた感じが昭和な蒸気機関車を醸し出しています。

あれから44年が経過…。

鉄道百周年の年が私の鉄道趣味元年とすると、いやはやずいぶん長くお付き合いしてきました。

いったんは消えた蒸気機関車も、大井川鐵道を皮切りに全国で復活の機運が高まり、この秋、飯山線の長野区間へもやって来ます。

この間、作風は推移していますが、動くものを写しとめた時のトキメキ、

この趣味を始めた時の感動がベースになって今に引き継がれているものと思われます。

これからも細く長く続けていければと願いたいです。


*八高線・八王子機関区にて(東京都八王子市)
Kodak社のコンパクトカメラ
1972年10月撮影


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