鉄道と自然災害

32Count

2014年07月13日 18:00


毎年、梅雨末期と台風時期に繰り返される集中豪雨。

この頃、ひとつのエリアに長く大量の雨がもたらされる傾向にあるようで、

「百年に一度の大雨」というフレーズ、よく聞かれるようになりました。

結果、甚大な被害が毎年のように繰り返されています。
そして、今年…、

台風8号により南木曽町で土石流が発生して、若き命が失われました。

被害に遭われた方々にはお見舞いするとともに、亡くなれた方にはお悔やみを申し上げます。

中央西線も鉄橋が流され、県内と中京、関西エリアへの鉄路が寸断され、一刻も早い復旧を望むところです。

日本は山国ゆえに、移動する際には少なからずとも山越え、峠越えが強いられ、

鉄道の場合、古くから自然災害との闘いだったように思えます。

落石や雪崩防止柵、擁壁、シェルターを設置するほか、長大トンネルを穿って時短とともに災害からのリスクを軽減して、災害に備えているのですが、

それでも自然の猛威は容赦なく鉄路を襲い、

2011年には只見線で、2013年には三江線、山陰本線、山口線に爪痕を残し、

岩泉線はそのまま廃止の運命を辿ってしまいました。

今から19年前の1995年7月11日、

北アルプス東山麓一帯を襲った集中豪雨で大糸線の非電化区間は軒並み鉄橋や路盤が流出して、

筆舌しがたいほどの悲惨な状況に陥り、もうここを列車が走らないかも!?

なんて、考えざるを得ませんでしたが、

3年後に控えた長野オリンピックの、関西からの観戦客輸送ルートということが追い風になって、また姫川の河川改修も進んだことから、

奇跡の復活を遂げ、ここを国鉄色をまとった3両のキハ52が活躍したことは記憶に新しいところです。

JR西日本で現在普通になっている区間も、この7月〜8月にかけて順次復旧するとのこと。

どうか梅雨前線や台風にはお手柔らかに願いたいところです。

山紫水明を走る日本の鉄路、

しかし、自然が少し手加減を緩めただけで災害につながること、肝に銘じなくてはと思いました。


*大糸線・平岩駅付近(小谷村)
Nikon F4+35mm(PRP)
1995年12月頃


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