「石丸謙二郎の山カフェ」番組振り返り 鹿島槍ヶ岳と鉄道 四態

32Count

2022年06月07日 12:00


番組内で「好きな山は?」の問いに、

「鹿島槍ヶ岳。双耳峰がフォトジェニックで見る位置によって微妙に山容が変わって麓を走る列車のバリエーションも豊富だから…」

そんな趣旨で答え、フォトギャラリーには大糸線・安曇沓掛〜信濃常盤間からの鹿島槍ヶ岳がアップされました。

此処は鉄道ファンには古くからお馴染みの撮影名所で大学2年生の時は夏に引退が決まっている「ゲタ電」こと水色一色に塗装された旧型国電を撮ったりして私にとっても思い入れ多いのです。
岳から南方向約20kmのところに位置して、

大糸線がカーブした先に吊り尾根が仲立ちするように北峰・南峰が背比べするように聳えています。

山腹には雪で覆われていながらも「鶴」「獅子」が春先に雪形となって現れる岩肌もうっすらと見えています。

いっぽう、岳から南東方向に60km弱離れたところにあるのが、しなの鉄道・田中〜大屋間で、



安曇沓掛と同様に北峰と南峰との間にたわむ吊り尾根が特徴的です。

スカ色S26編成を狙っていたらちょうど軽井沢へと回送される「ろくもん」との離合が撮れました。

安曇沓掛が300mmレンズで、田中が500mmレンズを使用しており、その焦点距離の大小が鹿島槍までの距離感を語っていますね。

北峰と南峰との間がギュッと詰まり屹立したような姿になるのが善光寺平周辺から。


しなの鉄道・千曲川橋梁、信越本線・犀川橋梁からよく見えますね。

思い入れがあったのが、


屋代線内から見る姿。

千曲川の東側を走るこの沿線からはほぼ全線にわたってその秀麗な姿を目の当たりにすることができ、とくに信濃川田駅付近は列車の背後に銀嶺を置けるためよく通いました。

残念ながら屋代線は2012年3月末日をもって廃線となりこの光景は過去帳入りにorz

同じ長野電鉄では北須坂〜小布施間の松川橋梁の背後にこの双耳峰を置くことができ、



朝に夕に、JR東・小田急の元特急電車を撮れるのが救われます。

北方向からは大糸線の信濃森上から南小谷、中土にかけて目にすることができ、とくに大糸線の非電化区間・南小谷〜中土間では、


北峰が向かって左側へと位置が入れ替わるのに加え、ヒマラヤ襞を刻んだ迫力ある姿が

ただ残念なことに近年、この場所の線路の東側に大規模な施設が建設されてこういったアングルでは撮れるのか、

建設中は見ているものの、竣工してからは訪れていないので?です。

北西方向の、富山県側からの姿が北陸本線(現あいの風とやま鉄道)の西入善〜生地間から。


ちょうど黒部川の谷あいに後立山連峰が垣間見えています。

右が鹿島槍ヶ岳で中央の尖ったのが五竜岳、左が唐松岳でしょうか。

鹿島槍は双耳峰は成しておらずピラミッド型のたおやかな姿を見せているのが特徴的です。

見る方角によって屹立した山容が微妙に変化するのに加え、走る車両もバリエーションに富む、

このあたりが鹿島槍ヶ岳の魅力で、長きにわたって追いかけてきた所以なのです。

鹿島槍にはもう30年近く前、五竜〜八峰キレット〜鹿島槍ヶ岳〜爺ヶ岳と縦走して登頂しました。

山上からも撮ってみたい気がしますが、還暦を過ぎて体力的にいかがなものか!?


*大糸線・安曇沓掛〜信濃常盤(大町市)
しなの鉄道・田中〜大屋(東御市)
長野電鉄屋代線・信濃川田〜若穂(長野市)
長野電鉄・北須坂〜小布施(小布施町)
大糸線・南小谷〜中土(小谷町)
北陸本線(現あいの風とやま鉄道)・西入善〜生地(富山県黒部市)


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