30年ぶりの北海道、幌尻岳バックの鉄道風景を求めて 千歳線編
幌尻岳、東側に位置する池田町からの姿をキハ261系特急<おおぞら>とともに首尾良く捉えることができ、
取りあえずは旅の大元となるミッションは遂行できたのですが…。
できれば西側に位置する千歳線や室蘭本線、日高本線からの姿も捉えたい。
こちら側からは過去の写真として鉄道写真の大家・廣田尚敬氏による『永遠の蒸気機関車』においてウトナイ湖越しのものが思い浮かびます。
朝焼けの中、シルエットで横たわる幌尻岳とそれに続く戸蔦別岳のもと、白煙たなびくD51牽引の貨物列車を撮っておられました。
なので、「見える」ことは実証されているのですが、いかんせん50年近く前の写真だけに今も「見える」のか!?
その疑問がついて回りました。
まずは最右翼と目した道の駅ウトナイ湖畔をロケハン、
こちらにはウトナイ湖を一望できる展望台を備えているだけに期待大でしたが…、
列車のモーター音とジョイント音は時折風に乗って聞こえてくるものの線路沿いと思える場所には背の高い雑木林が繁茂して列車の影すらも見えないことが判明!!
気を取り直して千歳線の植苗駅から南千歳方面へ線路と並行する道を辿ってみると…。
やはりと言うか高い雑木林に阻まれて向こう側の景色を目にすることができないと思ったのも束の間、
一箇所だけ雑木が途絶えて広がりのある風景が展開していることを発見
でも、角度的に幌尻岳は難しそう!?
と、思いそこから立ち去り南千歳寄りに進もうとしてやや後方を振り返った瞬間、彼の山が目に飛び込んできました!!
雑木と雑木の狭間、
手前が麦畑、線路の向こうは牧草地というシチュエーションのもと、大家の写真のごとく向かって右に重量感のある幌尻岳、
その左隣にはやや華奢で尖った感じの戸蔦別岳が横たわっていました。
ただ、この日は雲が多く視界も良くなかったため撮影は後日まで待つことになりましたが、なんとか千歳線からの幌尻岳も撮影することが叶いました。
札幌近郊のメインルートなだけに数多くの列車が目の前を駆け抜けていく中、
731系電車のものをアップ。
武骨なフォルムとともにドア越しにスマホを覗く乗客の姿が今っぽい、なんて思っています。
*千歳線・植苗〜南千歳(北海道苫小牧市)
NikonD810+200〜500mm(C-PLフィルター+ハーフND8フィルター使用)
2023.5.30撮影
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