元キャンディーズ 田中好子さんの訃報

32Count

2011年04月22日 17:00



そのニュースは突然、飛び込んできました。

昨晩、11時前後のテレビ画面のテロップが伝えるには、

「元キャンディーズ 田中好子さん死去」。
「!」

あまりにも突拍子のない出来事で、最初、このことをどう理解して良いか分かりませんでしたが、時間の経過とともに「スーちゃん」はもうこの世にいないことが事実として把握できました。

キャンディーズと言えば、高校時代、熱を上げたアイドルグループ。

1977年7月、日比谷の野音でその年の流行語にもなった「普通の女の子に戻りたい!」のセリフとともに解散宣言をし、1978年4月4日、後楽園球場でファイナルカーニバルを最後に今日まで復活をせずに、文字通り伝説と化しました。

シングルは全17曲をリリース、

「年下の男の子」「春一番」「ハートのエースが出てこない」「アン・ドゥ・トロワ」「微笑み返し」といったヒット曲があるほか、アルバムに収められた楽曲もアイドルとは思えないほどの完成度の高さがあり、彼女達の魅力でもありました。

息のあった美しいハーモニーは、ユニゾン全盛の今日のアイドルには決して真似の出来ない完成度の高さがあったと思っています。

未だに長距離を走る時などは、彼女達のアルバムをクルマに積み、聴いて、口づさんでいます。

解散して30年以上も経つのに結構な楽曲の歌詞を覚えているから不思議です。

スーちゃんこと田中好子さんは、「あなたに夢中」から「なみだの季節」までの初期頃、メインボーカルを務めていました。

表題の写真では一番右手です。

実家が北千住の釣り具屋さんを営んでいて、一度だけ当時住んでいた小平から荒川の土手をひた走って訪ねて、なにかのタックルを買いましたっけ。

解散後は女優として芸能界にカムバック。

存在感ある演技は注目され、NHKの朝の連ドラ「ちゅらさん」ではお母さん役を、「黒い雨」では主演女優賞を受賞するなど、アイドルから女優になってから、女性として輝きを増してきていたように見えていました。

死因は乳がん。

享年55歳。

あまりにも若すぎる死にはただ残念で堪りません(泣)。

ひそかに期待していたキャンディーズの復活もこれで永遠のものになりました。

田中好子さんのご冥福をお祈り申し上げます。



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