別所温泉〜塩田平プチマラニック
▼コースからよく見えて方角の指標となってくれた独鈷山、弘法大師の伝説が残る山
信越本線でのデゴイチ撮影を早々に切り上げて向った先は別所温泉。
トレーニングの一環で塩田平でのランニングを楽しもうというものでした。
駐車場の関係と速攻で汗を流せることからベースを別所温泉の入口に位置する「あいそめの湯」に求め、前山寺までの往復10kmのコースを設定しました。
▼別所温泉あいそめの湯。駅前にあって鉄道利用でも立寄りやすい。浴室は設備充実
塩田平の山際に沿って走っていくのですが、「信州の鎌倉」と呼ばれるだけあって、片道5kmの中に、重要文化財に指定された神社仏閣が次々と現れ、ちょっとした観光気分が味わえるというのがミソ!
じゅうぶんにストレッチの後、イザ、スタート。
最初は下るものの、すぐさま最初のサミットに差しかかります。
▼最初のサミットで出合った桜並木のトンネル
なにしろ山際の道を辿る宿命か、意外とアップダウンが多く、それだけに心肺機能&足腰が鍛えられるというもの。
▼木造校舎がなんとも懐かしさを覚える旧西塩田小学校
それに加え、のどかな風景が随所に展開して、とても気持ちよく走ることができました。
行き先には特異な山容が特徴的な独鈷山(1266m)が常に視界に入るいっぽう、高台を辿るため眺望にも恵まれ、上田市街から烏帽子、湯ノ丸、浅間山といった山並みもクッキリ、山好きにはたまらないロケーションが◎でした。
西塩田小学校を過ぎて、その先を右に折れ、小さな川沿いに走るとこのコース最大の難所にさしかかります。
道は独鈷山の山際をアタック、馬蹄形状の急勾配がしばし続きます。
▼茅葺き屋根の中禅寺薬師堂を彩る桜
登りきって少し走るとまずは最初のお寺、中禅寺へと辿り着きます。
薬師堂が重要文化財に指定され、建立は鎌倉初期、中部日本最古の建造物との由。
▼色とりどりの桜が咲き誇り塩田平は今、春まっさかり(中禅寺にて)
桜があまりにも見事だったので、予定にはなかったのですが、境内をしばし散策した後、お茶までご馳走になりました(アリガトウゴザイマス)。
このあたり、プチマラニックのいいところ!?
気に入った場所があれば立ち寄ってみる、かなり緩めのランニングだったりします。
続いて杉の大木に囲まれ二階建ての社が印象的な塩野神社を過ぎ、再び小さなサミットに。
趣向を凝らして(!?)、未舗装の山道「あじさいの小径」を少しだけ走って、ちょっとしたトレイルラン気分に浸るとやがて目的地の前山寺へ。
「未完の完成の三重塔」なんて謂われる室町時代初期建立の塔は、均整の取れた姿が何度見ても美しさを感じます。
傍らにある銀杏の大木はまだ芽吹き前、参道脇の枝垂れ桜が見頃を迎えていました。
この先、生島足島神社まで足を延ばしたかったのですが、だいぶ陽が西に傾いてきたので、来た道を忠実に戻り、再び別所温泉へ。
駅まで行くとホームには元東急7200系「まるまどりーむ」が発車間際だったので、先輩格の元祖丸窓電車5250系とツーショットを撮って、あいそめの湯の湯舟でいち日の疲れを癒しました。
観光地巡りとランニング、そして鉄道撮影のいいとこ取りができるこのコース、なかなかどうして奥が深いと思いました。
おススメです!
*上田市・塩田平にて
Lumix
2010.4.29撮影
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