気象情報によると雨・風が強いとのことで、大変なレースになることを覚悟。
加えてレースの2週間前に今季二度目のインフルエンザに罹患してしまったのもそうですが、冬場の寒さでレースへのテンションが下がって走りこみ不足も心配でした。
3月には月間走行距離200kmに達したものの、最終的には昨年並みのスピード、キロ=5分を切ることができず、
果たしてどんな42.195kmになるのか、
スタートラインに立てた嬉しさ以上に不安がよぎる中、8時30分号砲が長野市東和田に響きました。
激しい雨の中、眼鏡が曇って前がよく見えない
今年も昨年と同じ「ながでん」カラーを身に纏っての参加。
やはりテンション
自宅を出てスタート会場までの道すがらは、ほぼ雨は上がったものの、ブロックに並んだ8時15分頃から激しくなり、そのままの状態でスタートラインを跨ぐことになりました。
いや〜、感無量、万感胸に迫るとはこのことかも!?
今年はDブロックからのスタートで1分06秒のロス。
そのことを念頭にキロ=5分で走って後半調子が良ければサブ3.5を狙おうとの魂胆でしたが…。
走ってすぐさま雨粒に眼鏡が覆われた上、体温から曇ってきてしまい、前方が見えずらい、手元のストップウオッチさえも見えない。
これでは1kmごとのラップを測れないorz
しかたがないので経験則からのペース配分して5kmごとに設置されている大時計で大雑把にどのくらいのペースかを把握するしかありませんでした。
居町の立体交差で今年も北陸新幹線の上りがゆっくりと走っていくのが目に入りました。
権堂の5km地点を8時56分37秒で通過。
ということは最初の5kmのラップは
25分31秒。
oh!ナイス!!
我が体内時計の正確なことに感心していると、まもなく田町交差点を左折して前半の踏ん張りところ・善光寺大門越えの上り坂に差しかかります。
ここでジムの応援団に後押しされつつも、さりとて力を入れ過ぎず脱力した走りで最初のサミットを難なく越えると、長野マラソン最大の見せ場、中央通りの下り坂を駆け下っていきます。
応援が一番多くオーバーペース気味になりがちですが、ここは抑えて淡々と走ることに徹しました。
胸に書かれた「ながでん」の文字から沿道からは今年も「ながでん、頑張れ!」の声援をたくさんいただきました。
しかし、それに応える余力を持ち合わせていなかったため、そのまま走り去ってしまい失礼しました。
ビッグハット付近の10km地点を9時21分49秒で通過、この5kmのラップは
25分12秒。
キロ=5分に僅か届かないものの、我ながらいいペース♪
相変わらず雨はしとしと降っていて眼鏡に雨粒が付くことおびただしくはありましたが。
中間点を1時間47分51秒で通過、サブ3.5は断念
新装になったサンマリーンを過ぎ、犀川堤防に出て落合橋から下ると15km地点。
大時計は9時46分52秒。
10〜15kmのラップは
25分03秒。
これがこのレースでの最速ラップ、今大会において僅かにキロ=5分を切れずで、今の実力か!?
エム・ウェーブを周回して再び県道に戻ると中盤の踏ん張りところ五輪大橋への上りが控えています。
19kmの給水所でたっぷりの水分補給をして緩いものの長く続く坂に備えました。
五輪大橋ではその坂とともに懸念事項がひとつ。
それは風でした。
低気圧に伴う風が南からか北からか、その違いで後半のレース展開に影響を与えるのでしたが、
幸いなことに北寄りの風みたいで五輪大橋上ではほとんど風を感じられずひと安心しました。
20kmの通過が10時12分25秒、同ラップが
25分33秒。
中間点が10時17分51秒、ということは1時間47分51秒掛かったことになります。
1時間45分を切っていないとサブ3.5は厳しく、後半の延びも期待薄の現実にここで目標タイムを下方修正せざるを得なくなりました。
快適なペースは25kmで終了、フィニッシュまでは苦しい走りへ
大塚南の折り返しを経てホワイトリングの25km地点へ。
通過は10時38分25秒、同ラップは
26分00秒。
この先は毎年練習で使っている「勝手知ったる道」のハズでしたが、それが逆に緊張感を失せさせ、
加えて千曲川堤防の小さな上りをキッカケにその先から今年も失速が始まりました。
明らかにそれまでの走りとは違うスピードしか出せなくなりました。
これで千曲川堤防南行が向かい風だったらさらにタイムを落としたかもしれませんが、追い風だったのが幸いしました。
松代ロイヤルホテル前の30km地点を11時06分16秒、同ラップは
27分51秒。
やはり数字に表されるとその失速ぶりは顕著となりました。
あと12km、キロ=5分で走ることができれば1時間で到達できるのですが、果たして今後どれだけの数字が上乗せされることやら…。
ふたこぶらくだのアップダウン、そして32km地点手前の堤防への小さな上りが疲れが出始めたカラダに容赦無し!
ジョグペースでなんとか越えて再び千曲川堤防へ。
33km付近でカナディアンクラブの演奏と高橋尚子さんのハイタッチに励まされるのですが、苦しい走りは変わらず、
それでも足腰に異常をきたさなかったのは日々のケアの賜物か!?
足がつったりして立ち止まったりして大きなタイムロスがなかったのは良かったです。
岩野橋を渡ると千曲川左岸堤防へと移り、そして北行へと変わると、にわかに風が顔に当たるようになりました。
やはり北風でした。
それがゆえに気温の上昇も抑えられたのは走り込み不足の身としては天の恵みだったと思います。
ここで3時間45分のペースランナーに軽々と先行されたので喰らえつこうとするのは気持ちだけで脚はついてゆかず…。
35kmを11時37分56秒、同ラップが
31分40秒、
とうとうキロ=6分を超えてしまいました。
堤防を北行し始めて目に入ってきたのが、
昨年8月から10月まで入院していた篠ノ井総合病院の建物でした。
長患いで外出も禁止され病棟の窓越しに長野マラソンのコースを片方の目で追って来年は長野マラソンを走るのだ!
と、いう思いで眺めていました。
きっと35km地点から見る病棟はぐっと胸に迫るものがあると思っていましたが、さにあらず。
そう思う余裕さえもなくなっていました。
赤坂橋手前に手近なところにトイレがあったので、タイム狙いの時は我慢する用足しをすると、不思議なことに少しカラダが軽くなった気がしました。
39kmでようやく千曲川堤防も終わりを迎え、やれやれと思っていると、後ろから
「もう少し、頑張って!」
の声が。
右横を向くとジムのK島トレーナーでした。
その声にはっと我に返り、あと3kmなんとか走り抜こうと思いました。
それにしてもフルマラソン初挑戦でサブ4狙いと聞いていましたが、有言実行しようとしている姿に若さとを感じつつもパワーを貰いました。
40kmを12時10分41秒、同ラップは
32分45秒。
トイレに入ったこともあり最遅のラップとなりました。
ここまで来ればあとは気力のみ。
最後の力を振りしぼり、沿道の声援に応えるべく遅いなりにも常に前を向いてた走りに徹しました。
大通りを離れるとオリスタへ続く短いストレート、
そしてオリスタのふかふかした人工芝へと踏み入れると残された距離は195mを残すのみ。
ラストスパートをかけ前を走るランナーを数人追い越してのフィニッシュ!
時計は
3時間53分30秒(ネットタイムは3時間52分24秒)を示していました。
走り込み不足を棚上げして目標タイムだけは高いレベルを設定したものの、やはりコレが今の時分の実力だと、妙に納得。
ともあれ、網膜剥離からの復帰レースをサブ4で完走したことに、周りで支えてくれた人たちに感謝をしつつ、20回目の節目となった長野マラソンの全記録をしたためました。
帰り道、篠ノ井に来たついでに入院していた篠ノ井総合病院眼科病棟に出向き完走した報告をしてから、
篠ノ井駅から長野駅まではしなの鉄道115系のボックスシートから咲き始めた桃の花を眺めつつ帰途につきました。
*第20回長野マラソンにて
2018年4月15日実走
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