最高気温23.9℃ 暑さの中の完走 第19回長野マラソン

32Count

2017年04月16日 23:00


レース前のことを徒然なるままに

朝4時半に目が覚め、炊飯器のスイッチを押すとともにラジオも点け、再び寝床の中へ。

布団の中で長野マラソンのスタート地点からゴールまでのルートを丹念に反芻していると、やがて時報が5時を報せたので、布団から抜け出して薬缶に火をかけ、ショウガをすり下ろします。

おめざとして甘酒をこしらえ、熱い一杯を胃に入れると、寝ぼけた身体は内からしゃきりしてきます。

続いて、昆布を入れたゆきひらを火にかけていると、東側の空が明るくなってきたので、窓を開けると志賀高原・寺子屋山から太陽が顔を出すところでした。

5時30分のこと。

思わぬご来光に手を合わせ、今日のレースが滞りなく走れることを祈願しました。

朝食はご飯と玉葱&もやしの味噌汁、納豆、焼き鮭、ひじき煮、ほうれん草のごま和え、りんご、ヨーグルトと、和食メニューにしました。

ほどなく通事があり、とりあえずはひと安心。

レース前のそれがあるのとないのとでは大違いだからです。

必要なものをザックに詰めますが、荷札と帰りのバスチケット、着替えとタオル、スマホに小銭と、持ち物が最小限なのは地元のレースならでは♪

7時10分過ぎ、自宅玄関を出て、長野運動公園へとアップを兼ねたジョグで向かいます。

所属のジムの記念撮影には間に合いませんでしたが、数枚のカットを代わる代わるに撮ってもらうと、時刻は8時10分前。

軽いストレッチを行っていると、荷物預け入れ時間が迫ってきたので、致し方なくじゅうぶんとは言えませんでしたが中断→荷物預けいれ→トイレ→Cブロックへの整列という流れ。


公園内に植栽されたソメイヨシノ、昨年は落下盛んだった気がしますが、今年は8分ぐらいの咲き具合でしょうか!?

8時30分号砲一発、長い列はゆっくりと動き出しました

午前8時の気温は10.8℃。

さすがに寒くはないのですが、この時間でふた桁の気温、正念場とされる30km以降、どれ位までに上昇するのか、いやはや先が思いやられる気がしました。

ゲートを閉じてからの15分間、毎回のことですが、この時間帯、結構緊張します。

レースへの先行き不安に加え、基本的に人混みは苦手私にとって、人いきれにアドレナリンが妙に上がってしまって

8時30分、号砲一発!

徐々に列が動き始めます。

スタートラインを跨ぐまでは50秒のロス。

ここから42.195kmの旅が始まります。

さすがにこのブロック、韋駄天ばかりで回りとつい同調してしまいがちなのですが、これではとても42.195kmはもたない、と思い、我慢の走りに徹しようとしましたが、

1kmの通過は4分40秒は今の私にとって早着に入るため、ややスピードを落とした気がしたものの、5kmのラップ24分12秒は危険なタイム。

昨年秋走った富山マラソンの二の舞を演じてしまう。

居町の立体交差では北陸新幹線上り<かがやき>504号が減速して長野駅に入線する傍ら、211系が長総へと入区していきました。

鉄分の濃いところでありますが、この数年でだいぶ鉄道風景が変わりました。

田町交差点を左折すると、所属するジムの応援団の一行からの檄を受け、善光寺大門交差点にかけての上り勾配に挑みます。

ここはレース前半とあって難なく越えると、交差点脇のベニシダレザクラ、ようやく開花をして、濃いピンク色を見せてくれました。

と同時に、ふっと身体が軽くなって、「(加減弁を)閉める!」

長野駅までの下り坂は重力の法則に加え、善光寺表参道とあって一番ギャラリーが多いところで、ついオーバーペースになりがちになるのですが、

ブレーキをかけるのではなく、肩の力を抜いて惰性で駆け抜けることにしました。

回りのランナーさんはハイタッチなどをしたり、応援に応えたりするのですが、そこまでの余裕がなく、たんたんとした走りに徹しました。

ただ、今回、「ながでん」Tシャツを着用して、真っ赤な色合いが目立ったのか、

「ながでん、頑張れ!!」の応援は10や20じゃなく、三桁に迫る勢いだったかも!?

さすが地元に愛されている鉄道会社ゆえんなのか。

声を掛けられるたびにパワーを戴いた気がします。

10km→中間地点

中御所の気温表示は早くも18℃を示していました。

まだ春だと言うのに、生暖かい空気とじりじり照りつける太陽は知らず知らずのうちに体力を奪っていたようです。

10kmのラップは24分38秒、

15kmのラップも24分38秒、

キロ=4分55秒ほど、

う〜ん、ようやくいい感じのスピードに落ち着いてきました。

15km地点の元職場近くでは編集長が応援に出てきてくれていて、ここでもまた檄を戴きました。

エムウェーブを周回して、同じ道を右側走行してしばらくすると、五輪大橋の長い登りに入ります。

緩い坂が1km近く続く踏ん張りどころ。

犀川の上流には北アルプスの五竜、鹿島槍、爺ヶ岳に加え、槍ヶ岳が、背後には戸隠、飯縄、黒姫、妙高、斑尾山の北信五岳が、春特有の霞の中、目にすることができました。

確か昨年は飯綱高原スキー場には雪がなかったと記憶しているのですが、今年は綺麗にコース上の雪があり、今シーズンの雪の多さを物語っているようでした。

20kmのラップは24分30秒

中間点のラップは1時間44分5秒

と言うことは、このままのスピードを後半も維持したとすれば、3時間28分でフィニッシュ!?

じっと前を見つめ、正しい位置での脚の運びと腕振りは、3時間ペースランナーである平山光典さんが出張で所属するジムの特別コーチとして訪れた時の教え。

お陰様でここまでは安定した走りを実践できています。

30kmのカベついに立ちふさがる

今のところ、足腰の痛みやガス欠の兆候は出ておらず、もしかしたらサブ3.5も実現可能かも、なんて思いました。

ただ、気になるのはこの暑さの中、どこまで身体が耐えてくれるのか、ということ。

給水所にはすべて立ち寄り、スポーツドリンクを飲み、水は口に含み、ある時は頭からかぶったり、足腰にかけたりして熱がこもらないようにするのに加え、

脱水症状による痛風発作の防止を心がけました。

大塚南を折り返してホワイトリングへの道すがら、ゲストランナーの西谷綾子さんと少し言葉を交わしました。

さすが女性芸能人最速の脚の持ち主、サブ3.5ペースでは余裕の表情でした。

25kmのラップは24分55秒

昨年はここで25分を越えるようになりましたが、今年はギリギリながらもキープ。

この先は練習で何度も走った勝手知ったる道ゆえのアドバンテージがあると思っていたのですが、

30kmを過ぎて、じりじりとガス欠の症状が現れ始めました。

30kmのラップは25分49秒

ここも昨年よりも1分近い差があったのもつかの間、ふたこぶらくだを越え、32kmから再び千曲川堤防に出ると、徐々に走りが重くなりつつありました。

とうとう暑さのツケ、30km先からボディーブローのようにきいてきました。

33km手前で高橋尚子さんとのハイタッチで気持ちが切り替わったのですが、その後も失速ぶりは止まらず、

35kmのラップではついに27分48秒まで落ちてしまいました。

北へと方向が変わったので追い風に後押しされるかと思いきや、一向に回復の兆しは見受けられず、

周囲のランナーがへばり始めているのを目の当たりにしていると、歩いたり立ち止まったりしたい誘惑にかられますが、ここは我慢し続け走るポーズを止めずにいました。

約10分延でフィニッシュ!!

赤坂橋前を通過すると、いよいよラスト5km。

38km先からは典厩寺のシダレザクラが遙か彼方に見通すことができました。

ここを笑顔で通過したいとレース前に思い抱いていたのですが、今年もへろへろな状態になりました。

39km先で堤防を下るとオリスタ前の長〜い直線道路へと舞台が移ります。

何度も走ったお陰で距離感は把握しているため、だいぶ精神的にはラクになりました。

40kmのラップは29分19秒とキロ=6分ペースに限りなく近くなっていました。


ギャラリーも増えてきたので、最後の力を振りしぼって、へろへろではないことを訴えたつもりなのですが、果たしてどう映ったでしょうか!?

ラップを見ると多少なりとも改善しているようです。

オリスタ前ではジムの知り合いの応援を複数受け、いよいよスタジアム入り


観客席のトンネルを抜けると、そこは人工芝のグラウンドでそれまでのアスファルト道とはまったく異なったフワフワした感じを駆け抜けて、ようやくフィニッシュ

タイムは3時間39分01秒(ネットタイムは3時間38分11秒)

目標としたサブ3.5よりも9分ちょっとの延着、そして、昨年よりも47秒の延着でした。

春の信州としては気温上昇で後半ガス欠に見舞われましたが、仕上げとなる3月には持病の痛風発作により3週間も走れない時期があり、

それを回復するため、4月に入ってからは怒濤のごとく追い込んだとは言え、暑い中での30kmのカベ対策には不十分でした。

できれば、30km走を1,2本やっておきたかったのですが、そこまでの時間的スケジュールはなく、

終わってみれば、案の定のタイムだったかな。

とは言え、途中、立ち止まったり、歩いたりせず、文字通りの「完走」したこと、それなりに自分を褒めても良いのかも。


沿道ではたくさんの応援に加え、ボランティアの皆さまのサポートにより、お陰さまで今年も長野マラソンを楽しく走ることができ、御礼を申し上げます。

帰る途中、ジムに入浴とストレッチを兼ねて立ち寄って体重計に乗ったところ…、


Oh!!

フルマラソン直後とは言え、ついに60kg台を割り込む体重となりました。

こんな数値、もしかしたら高校生以来!?

入浴後、ジムへと下りると、ちょうど「ウェーブリング・ストレッチ」のレッスンが始まるところ、

渡りに舟と思い、参加したところ、これが42.195km走った後のカラダには良かった

足裏、ふくらはぎ、大腿部、腰回り、そして背中をリングでゴリゴリすると、痛気持ちいい感覚になり、血流が流れていく〜♪

お陰様でフルマラソンによる疲労感、翌日にはほとんどなくなっていました。

やはり、早いケアは必要ですね。

まとめ

フルマラソンの大会は昨今増えてきましたが、やはり「長野」だけは私にとって特別なレース。

スタート地点までの近さに加え、生活圏を普段はクルマで通るところを自力で走る醍醐味、さらには北アルプスや北信五岳、志賀高原、菅平の眺め、

そして、なによりも知り合いからの応援はパワーを与えてくれて快感でもあります。

3月に見舞われた痛風発作、下旬にも再発の兆候が顕れ、たとえ克服したとしてもたった半月で脚が仕上がるかが心配で、

一時はDNSがよぎったのですが、その後の回復運転によりスタートラインに立て、タイムにはやや不満がありますが、まぁまぁの好タイムで完走できたこと、

今後の自信へと繋げたいと思います。

そして、秋のフルマラソンに向けて、今度こそは50歳代2度目のサブ3.5を狙うことを誓うのでした。


*第19回長野マラソンにて
2017.4.16実走


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