南大沢、秋のスケッチ

32Count

2015年12月04日 23:45


南大沢。

初めて聞く地名にいささか不安を感じつつ、これから6ヶ月、6回にわたる写真講座を引き受けることにしました。

とある出版社の仲立ちでカルチャースクールの講師として白羽が立ったのでした。
その場所は八王子市郊外、多摩ニュータウンの一角とのこと…、

成人前まで多摩地区の住人だった私で、ガキの頃は八王子や日野、府中界隈まで自転車での行動範囲。

山野が残る自然豊かな場所!?

そんなイメージがありましたが、講座前日、下見と挨拶を兼ねて初めて赴いて度肝を抜かされました。

ネット情報である程度の情報を得ていたものの、整然と都市化された駅前、

そこから延びる舗道にはアウトレットモールとその先にキャンパスを構える首都大学、林立する高層マンション群、

そして、人の流れが途切れない賑やかさ…。

正直、我が県庁所在地である長野駅前よりもずっと華やかで活気がありました。

幸いだったのは開発された中にも多摩丘陵の、谷戸地形を始めとする自然が色濃く残り、写真のモチーフとしては事欠かなく、

その時々で題材を提供してくれました。

夏前の6月から始まった講座、毎回、試行錯誤しながら、ハードディスクの画像を使いつつレジュメを作り、ラストはまとめとして「南大沢、秋のスケッチ」とました。

で、私の見た南大沢の初秋をまとめてみました。

(アップがたいへん遅くなり申し訳ありません)


Wikによると南大沢駅は1988年に開業、当初は更地ばかりだったとのことですが、

2000年に三井アウトレットパーク多摩南大沢が開業し、

2005年には都立大学を改組した首都大学東京が設立され、文字通り学園都市として発展しつつあります。

ますは、そんなイメージで2カット、

南大沢の住居表示と駅南口にある歩道橋を撮ってみました。

とくに歩道橋は大通りの上を周回して機能的であり、弧を描いたたたずまいはフォトジェニックでもあります。


その歩道橋上から手の届きそうなところに、おあつらえ向きに紅葉した樹があったので、これをスナップ。

最終回は生憎雨降りの天気でしたが、雨を活かして雨粒が付着した感じで…。

この樹は都内の、秋の初めでしたが、色づきが良かったです。

そこから南へと延びる歩道を歩いていくと、


雰囲気ある街路樹を発見

色づき始めたばかりでしたが、樹と歩道との奥行き感に惹かれました。

その一角には、


切り株があって、ちょうど落ち葉が6,7葉ありましたので、絨毯のように敷き詰められた落ち葉を背景にパチリ☆彡

だいぶ興がのってきました♪


かたわらにはサザンカの濃いピンク色も…。

ホント、都内であるにもかかわらず自然からの恵みが多い場所です。

そして、ラストショット、


雲間から拡散されて弱々しいのですが、色づきはじめたモミジを透過光のもとで撮!!

より赤味のあるモミジを主題にしたかったのですが、いまひとつライティングが好ましくなく、背景としてアウトフォーカスで処理しました。

それがかえってモミジの淡さを表現!?

と、まぁ、こんな具合で引きアングルと寄りアングルとを組むことで私なりに南大沢の初秋をスケッチしてみました。

ニュータウンであるいっぽう、多摩丘陵の自然が残って、そのバランスがとても心地よく、

南大沢のもつ奥行き深さと面白さを講座を通じて感じました。

このカットをもって無事、講座はお開きに…。

参加いただいた皆さま、機会を与えていただいた皆さま、カルチャーセンターの皆さま、

この場を借りて御礼を申し上げます。


*南大沢にて(東京都八王子市)
NikonD810+VR24〜120mm
2015.11.8撮影


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